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イーロンとプーチン

イーロン・マスクは焦っていた。

「ホワイ?なぜtwitterのプログラムはこんなにテキトーなノリで作られているんだ!?」

オフィスで酒を飲みながらノリの良さそうな人たちが楽しそうにしている。

「とりあえずトランプ凍結解除しとくか。面白いし。」

ながやまこはるちゃんも凍結された。

「ヘイ!何故twitterはこんなにテキトーなんだ!俺がボスだ!ボスに従え!脱ぐな!服を着ろ!酒を飲むな!サウナで汗を流せ!パーティーをするな!陽キャ至上主義かお前らは!俺がボスだ!ボスに従え!センシティブかどうかをノリで決めるな!設定でエロ絵をセンシティブにいちいち設定してる絵師さんをシャドウバンするな!俺がボスだ!ボスに従え!なんでお前らは何から何までノリで動いているんだ!とりあえず服を着ろ!俺がボスだ!酒を飲むな!ながやまこはるちゃんをBANするな!お前らはジョークもわからないのか!ながやまこはるちゃんも知らないのか!なんでお前らは何もわからないんだ!俺がボスだ!俺がながやまこはるちゃんだ!」

「ミスター・イーロン、ユーがながやまこはるちゃんだったのか。理解した。ソーリー。」

「ノー!!!!!!」


「プーチン様、戦況は芳しくありません。ウクライナへの兵器の援助が凄くて、我が祖国はにっちもさっちも行きません。同志スターリンの魂を受け継ぐプーチン様のお気持ちはわかりますが、ここは勇気ある撤退を提案します。」

「シベリアは好きか?」

「プーチン様、自分はシベリアは嫌いであります。」

「ならば口を慎め。もう少しその楽しいおしゃべりが続いていたらシベリアどころかチェルノブイリだったぞ?」

「はっ!軽率でした!」

「よろしい。だが君の意見にも一理ある。あのゼレンスキーだとかいう小僧、あやつだけは、あやつだけは、全裸ちんこピアノさせながらマシンガンで殺しても足りん。」

「はっ!プーチン様!同志スターリンの魂を受け継ぐプーチン様はどのような作戦をご希望ですか。」

「全ロシア国民を決死隊として編成し、いや、違うな、まずは戦術核を、いや、ううむ。」

「はっ!プーチン様!ついに核ミサイルをご使用になられるのですね!理解しました!」

「もうお前は黙れ、気が散る。」

「はっ!同志スターリンの魂を受け継ぐプーチン様!私は黙ります!」

「チェルノブイリ行きだな。」


イーロン・マスクは焦っていた。

「なんでtwitterには絶対に解けない溶岩と宝石と人とモンスターのパズルしか表示されないんだ!お前らはありとあらゆることをノリで決めすぎだ!脳を使え!」

「ブレイン…を使うと言うことだな。ボス!理解した。」

「よろしい。脳を使え。頑張れ。負けるな。酒は勤務後に飲め。パーティーは週末に誰かの家でやれ。ノリでプログラムを組むな。広告を表示する際には色々と配慮しろ。脳を使え。」

「ボス…、つまり…、ボスは我々を否定したいのか?」

「やめろ!意味不明な口論をやめろ!俺がボスだ!ボスに従え!何故お前らは何でもかんでも口論の種にしてテキトーなノリで血を流し合うんだ!やめろ!内ゲバをやめろ!手を取り合ってこのまま行こう!愛する人よ!」

「ヒュー♪QUEEN。」

「なんでお前らは枝葉末節にのみ対処するんだ!俺の論旨は今の俺のセリフがQUEENの歌詞の引用だったことではなくてお前らに説教したかったと言うことだ!」

「ボス、アップデートしましょうよ。」

「ふざけるな!そのOSはセキュリティ終わってる!追加パッチ作られるまでアップデートするな!お前の脳が壊れるぞ!」

「ブレイン…、と言うわけですね!ボス!」

「違う!」


プーチンはついにtwitterの公式バッジをゲットした。

「同志スターリンの魂を受け継ぐプーチン様、ついに有名人の仲間入りですね!」

「ふっ、月々$10くらいかかるから結構迷ったけどな。」

「はっ!プーチン様は金遣いが荒いであります!」

「そうか。Amazonプライム入ってるからNetflix解約したほうがいいか?」

「はっ!同志スターリンの魂を受け継ぐプーチン様は買い物上手であります!」

「Netflix独占番組で好きなの多いのが悩みの種だな。字幕周りの設定もAmazonプライムよりNetflixのほうが好きなんだがな。」

「はっ!同志スターリンの魂を受け継ぐプーチン様はAmazonの配送料無料に着目してAmazonプライムデーで賢く買い物するべきに思います!」

「Amazonで日用品の細々したものを買うとそれだけじゃ配送できなくて一杯買わないとダメなことがあって損した気分にさせられる。」

「はっ!同志スターリンの魂を受け継ぐプーチン様はAmazon定期便を活用し、トイレットペーパーや台所食器洗剤などを賢く買うのがいいと思います!」

「私もいい部下を持ったよ。」


イーロン・マスクは焦っていた。

「ホワイ?なぜ、偽垢やbot垢、エロ垢、胡散臭い金儲け垢、出会い垢、がほぼ99%のアカウントなんだ?俺は何を見せられているんだ。twitterっていうサービスは何のために存在しているんだ?」

「ボス、そんなこともわからないのかい?twitterってのはこの世で最も優れたwebサービスさ!」

「ふざけるな!とりあえずウクライナの有名人をガッツリ宣伝して戦争を終わらせたりしろ!そういうのが有意義な使い方だ!」

「ボス、それは世論操作というやつですぜ。」

「ファーーーーーーーック!!!!!」


「同志スターリンの魂を受け継ぐプーチン様の気になるtwitterトレンドはなんでありますか!」

「コツメカワウソ関係とかチンチラとか猫ちゃんとかかなぁ。」

「はっ!了解であります!そいつらを全滅させます!」

「違う!!!」


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