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電子の絆(小説)18


作戦会議


「元外人部隊に入ってたお兄ちゃんにも爆弾つくりのプロのお兄ちゃんにも連絡とってるみたいだから身の回りのことは安心して。」

マチコはそういった。

「外人部隊か、あなどれんな。」

リサが言う。

「じゃあ400億円を使って何をしましょう?」

アンリがウキウキと聞く。

「日本の景気が悪くなったらヤッコさんら儲かるらしいじゃん。じゃあ相当金もジャブジャブ使ってるはず。その逆を突く。」

「今から日本の株やらを買い漁っておいて株価を爆上げさせる。」

「そんなことが簡単にできるの?」

「リサさんがいれば不可能じゃない。」

リサが銃で撃たれた事件はそれなりに話題になったが容疑者の黒ずくめの男が完全黙秘を貫き殺人未遂で懲役を受け、話題もすこしずつ静まっていった。

「リサお姉ちゃん!CMオファーだって!」

「内容はホームセキュリティと滋養強壮剤とビールのCMか。いいな。」

「これでお姉ちゃん国民的スターだね。」

「マチコさん、あたしのことはどんどん利用してくれ。なんてったって中卒だからな。作戦なんて立てられないんだな。」

マチコは言った。

「ゆくゆくは選挙ね。」

「え!?」

「国会議員になってもらってマスコミで発言してもらう。それによって動く株価を前もって予想する。」

「最終的に例の組織に復讐したいんだけど。」

「お兄ちゃんお姉ちゃん達にはまだまだいっぱい異能者がいるから安心して。」

「電子の絆ね。」


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